エックス線(X線)・放射線に関すること(1)エックス線(X線とは)

コラム

エックス線(X線)・放射線に関すること

(1)エックス線(X線とは)

X線(エックス線)は「電磁波(でんじは)」です。

電磁波とは、空間の電場と磁場の変化によって形成される波のことです。

電界と磁界がお互いの電磁誘導によって交互に相手を発生させあうことで、空間そのものが振動する状態が生まれて、この電磁場の周期的な変動が周囲の空間に横波となって伝播していく、エネルギーの放射現象の一種です(Wikipedia「電磁波」より引用)。

 

電磁波は波長によって様々な分類がされます。

もっとも波長の長い電磁波のことを電波(その中でも長波・短波・マイクロ波等に分類されます)と呼びます。

これより波長が短いものは光の(粒子としての)性質を持ち、波長1mm~0.7μm の電磁波を赤外線と呼びます。

波長が0.7 μm~0.4 μmの電磁波は目に見えるので可視光と呼ばれます。 可視光領域で波長が短くなっていくと色が赤→紫と変化していきます。虹が七色なのもこれに関係しています。

そしてついに短波長側で可視域を外れたもの(波長0.4μm~10nm)を紫外線、

さらに短くなったものをX線(10nm~1pm)、γ(ガンマ)線(1ppmより小さい)と呼び分けています。 さて、かつてアインシュタイン博士が「光は波と粒子の性質を併せ持つ」という光量子説を唱え、

その後のプランクの研究から光のエネルギーは

E = hμ = hc/λ 

h:プランク定数

c:光の速度

λ:光の波長

の関係があることがわかりました。

この式から電磁波のエネルギーは波長が短くなるほど高くなることがわかります。

X線の波長は短く、高いエネルギーを持ちます。これらの高いエネルギーが生体に照射されると、生体を構成する生体高分子を電離または励起し直接・間接的に生じたラジカルが生体分子を攻撃することで生体に悪影響を及ぼし得ます。アルファ・ベータ・ガンマ・中性子線も同様で、これらを電離放射線と呼びます。 そのため、電離放射線源・放射線機器についてはどの国でも規制がしかれており、日本国内では「電離放射線障害防止規則」という法令があります。

特にX線機器の利用については同規則第6章の中で「エックス線作業主任者」についての記述があり、放射線管理区域での作業については「エックス線作業主任者」を設置しなければならないとされています。

Skyray製品を含め一般的な蛍光エックス線分析装置はそれ自体が放射線管理区域として完結するため、測定者は放射線管理区域外と見なされ「エックス線作業主任者」の資格がなくても扱えます。

ただ一点、装置導入時に労働安全衛生法第88条にのっとり装置設置工事開始の30日前までに所轄の労働基準監督署に必要な様式で申請していただく必要があります。これに関してはご注文時に必要な書式等をお客様にお知らせしています。

エックス線(X線)・放射線に関するコラム

(1)X線(エックス線)とは

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